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ネット落札商品5点受け取らず、「モンスター消費者」が送検


ニュース 社会 作成日:2016年7月28日_記事番号:T00065505

ネット落札商品5点受け取らず、「モンスター消費者」が送検

 インターネットオークションサイトで商品を競り落としながら、代金を支払わず、受け取りもしないという行為を5度にわたり繰り返していた「モンスター消費者」を、毎回の送料で損失を受けたとして出品業者が警察に通報。警察は他人の財産に損害を与えたとしてこの買い手の男を送検した。

 新北市に住む32歳の男は今年3月、大手フリーマーケット(フリマ)アプリ「Shopee」を通じ、500~580台湾元の女性用服飾品5点を落札した。これを受けて出品業者は、男が受け取り先として指定したコンビニエンスストアに商品を相次いで発送した。

 しかしその後、コンビニから落札者が商品の受け取りに来ないとの連絡があり、そこではじめて代金も振り込まれていないことが分かった。業者は男にネットを通じて連絡を取り、「誠実に取り引きをする気はあるのか。再び落札した商品を受け取らなければ法的措置も辞さない」と通告した。しかし、男からは「いいよ、そんなに暇なんだったらな」とのつっけんどんな返答が返ってきたため、警察に通報した。

 出頭した男は「金ができたら受け取りに行くつもりだった」と弁明したものの、警察は当初から相手をだまし、受け取るつもりのない商品を落札したかどうかは証明できないが、業者側は既に輸送コストや商品の価値が低下するなどの損害を受けていると判断して送検した。男は3年以下の懲役刑が科せられる可能性があるという。

 かつて同様の被害に遭ったというあるネットオークション販売業者は、ブラックリストで落札者を調査するほか、1日に何度も商品を落札したり、落札額が大きい買い手については電話連絡を取り、問題がないか確認してから出荷するようにしているそうだ。

 ネットを通じて誰でも簡単に売り手になれる時代。トラブルを避けるにはフェイスブック(FB)やLINE(ライン)などを使った直接取引ではなく、評価の高い大手プラットフォームを利用したり、代金の入金後に出荷するなどの対策を講じる必要がありそうだ。