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ロフト構造の「挑高宅」、台北市で急増


ニュース 建設 作成日:2016年7月29日_記事番号:T00065518

ロフト構造の「挑高宅」、台北市で急増

 地価が高い台北市では、高層住宅の1階当たりの上下スペースを広く取り、内部にロフト構造を設ける住宅(俗称・挑高宅)が増えている。29日付工商時報が伝えた。

 住宅専門誌「住展雑誌」企画研究室によると、台北市のマンション販売額(2015年9月1日~16年7月20日)に占める「挑高宅」の割合は過去最高の30.78%に達した。これは13年9月~14年7月の19.66%に比べ、大幅に増加している。

 現行の建築技術規定では、高層住宅の1階当たりの上下の高さは3.6メートルに制限されているが実際にはそれを満たさない物件も多い。違法建築追放を掲げる柯文哲台北市長は、昨年9月以降に使用許可を取得した新築住宅は、移転登記時に違法建築がないことを示す証明書の添付を求める対策を講じた。しかし、「挑高宅」に対する人気は規制後も高まっているのが現状だ。

 住展雑誌企画研究室の何世昌経理は「違法建築がないことを示す証明書には強制力がなく、形式的なものにとどまり、取り締まりが難しい」と指摘した。住宅購入者も限られたスペースを有効に活用できる「挑高宅」を求めている現状があり、市側としても厳しい取り締まりは難しい事情がある。