金融持ち株会社の富邦金融控股は、中国のインターネット企業、騰訊控股（テンセント・ホールディングス）と提携し、オンライン損害保険代理店を合弁で設立するもようだ。29日付蘋果日報が伝えた。
富邦金控は既に福建省に子会社、富邦財産保険を設立しており、同子会社がテンセントと合弁会社を設立し、中国自動車保険市場に参入する構えとされる。同紙によれば、富邦金控からのコメントは得られていないという。
富邦金控の中国での保険事業にはこれまで曲折があった。2010年には南京紫金集団と合弁で生命保険会社を設立する計画を明らかにしたが、中国保険監督管理委員会（保監会）の認可が下りず断念。最近は上海浦東発展銀行（浦発銀行）と合弁生保会社の設立を目指しているとの情報がある。
台湾金融業界では先ごろ、国泰金融控股（キャセイ・フィナンシャル・ホールディングス）が中国電子商取引（ＥＣ）大手、阿里巴巴集団（アリババ・グループ）傘下の金融サービス会社、螞蟻金融服務集団（アント・フィナンシャル・サービシーズ・グループ）と中国での損保分野で資本提携したばかりだ。
