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バイクの信号待ち、猛暑でバスや木の陰が争奪戦に


ニュース 社会 作成日:2016年7月29日_記事番号:T00065535

バイクの信号待ち、猛暑でバスや木の陰が争奪戦に

 厳しい暑さが続く中、台中市で、普段なら信号待ちの際、少しでも早くスタートしようと停止線の前に押し寄せるバイク乗りたちが、最近では頭上からの直射日光を避けようと、先を争って街路樹やバスの陰などを探すという光景が繰り広げられている。

/date/2016/07/29/19hot_2.jpg高雄市ではハトたちも電柱のわずかな日陰に殺到している(爆料公社フェイスブックより)

 照り付ける太陽の下での信号待ちはバイク乗りにとって拷問に等しいようで、多くのライダーが、信号が黄色に変わるや否や、少しでも涼しい場所を見つけようと、辺りをきょろきょろと見回し始める。バスなど大型車の陰や歩道に植えられた木の陰などの「特等席」はもちろん、交通標識の細いポールの陰さえも争奪戦になっているようだ。

 さらにはわざわざ歩道に乗り上げて街路樹の陰に停車し、信号が青に変わるとまた車道に戻って走り出す者や、バイク専用の停止エリアに愛車を止めたまま自分は信号が変わるまでの数秒間、歩道の木陰で涼むという荒技を繰り出すつわものもいる。

 こうした行為について警察は、大部分の交差点では、バイク専用の停止エリア以外の路肩は一時停止禁止を示す赤線が引かれており、交通違反だと指摘する。実際に検挙された場合は300元台湾以上、600元以下の罰金が科せられるが、あまりの暑さに取り締まりを行う警官もライダーたちに同情し、ほとんどのケースは注意にとどめているそうだ。ただ、日陰を見つけて予想外の場所で急にブレーキをかけた場合、後続車両に追突されるなど事故につながる恐れがあるとして周囲に気を配るよう呼びかけている。

 ちなみに台北市では一昨日、きのうを含め気温が38度を超えた日が4日となり、年間の過去最高を更新した。猛暑が続く間、ライダーが日陰を求めて移動する珍光景はこれからも見られそうだ。