中華経済研究院（中経院）が１日発表した７月の製造業購買担当者景気指数（ＰＭＩ）は54.2ポイントと前月比0.9ポイント上昇し、５カ月連続で「景気拡大」と「景気後退」の境目である50ポイント以上だった。非製造業総合指数（ＮＭＩ）は54.4ポイントと2.7ポイント上昇し、２カ月連続で「景気拡大」だった。中央社電が同日報じた。
中経院の呉中書院長は、中でも食品と紡織業が好調と指摘した。ＰＭＩとＮＭＩがいずれも「景気拡大」だった上、第２四半期の域内総生産（ＧＤＰ）成長率の速報値が0.69％と予測値を上回ったことから、年間ＧＤＰ成長率は１％台に乗るとの見方を示した。
一方、中国国家統計局が同日発表した７月の中国ＰＭＩは49.9ポイントと前月比0.1ポイント低下し、「景気後退」になった。呉院長は、中国ＮＭＩが53.9ポイントで「景気拡大」だったことや、日本やユーロ圏の状況からみて、世界経済は徐々に回復していると分析した。
