ニュース 社会 作成日:2016年8月3日_記事番号:T00065618
蔡英文総統が1日、先住民族に対する公式謝罪を行ったことに対し、アミ族出身の歌手、張震嶽はフェイスブック(FB)で感想を述べ、先住民族の代表が総統府を訪ね、総統の謝罪を受けたことについて、「なぜ謝られる方が訪ねていかなければならないのか。まるで皇帝が指示しているかのようだ」と皮肉った。3日付旺報などが伝えた。
張震嶽はまた、「総統が謝罪する必要は全くなく、先住民が抱えるあらゆる問題をできるだけ解決してくれればよい」とも指摘した。
一方、タイヤル族の母を持つ高金素梅立法委員(無党団結聯盟)は2日、「蔡総統の謝罪は言葉こそ優美だが、『移行期の正義(転型正義)』の核心は先住民族の歴史の真相を明らかにすることだ」とした上で、特に日本軍が先住民を殺害したり、土地を収奪したりした歴史を明らかにすべきだとし、蔡総統が日本に先住民族への謝罪と賠償を要求するよう促した。
高金立法委員は日本統治時代初期に起きた「大豹社事件」で死亡した日本の軍人や警察官の慰霊碑である「大豹忠魂碑」を訪ね、「日本の植民地政府がタイヤル族を殺害しておいて、殺人を犯した軍人や警察官を記念する碑を建てたというのは皮肉だ」とし、今後新たに記念碑を建立し、2つの碑を後代に残したいと訴えた。
一方、ツオウ族出身の汪志敏元嘉義県議は、蔡総統の謝罪を評価した上で、台湾先住民による首狩りの風習を根絶させたとして、これまで日本の植民地政府や国民党政権によって顕彰されてきた清朝時代の官僚、呉鳳(1699~1766年)の像を公共の場から撤去すべきだと主張した。
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