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訪日議員団に家族帯同、「公私混同」と議論に


ニュース 社会 作成日:2016年8月4日_記事番号:T00065645

訪日議員団に家族帯同、「公私混同」と議論に

 蘇嘉全立法院長率いる与野党の立法委員団が現在日本を訪問しているが、一部議員が母親や子供を含む家族を帯同し、台北駐日経済文化代表処(大使館に相当)が開いた歓迎パーティーや在日華僑との懇親会などにも出席させていたことが明らかとなり、国民党寄りのメディアが「公私混同」と批判している。

/date/2016/08/04/19xu_2.jpg徐国勇立法委員(民進党)がパーティー会場で自撮りした写真。記事を掲載した聯合報に対し、徐立法委員は「悪意のある記事だ」と批判を書き込んだ(徐立法委員フェイスブックより)

 今回の訪日立法委員団が東京に到着した1日夜、台北駐日経済文化代表処は帝国ホテル東京で歓迎レセプションを開催。代表処側は当初、代表処関係者や随行員を含め50~60人規模のパーティーを予定していたが、同時期に訪日していた新北市と高雄市政府の議員団らも合流し、出席者は100人を超えることとなった。

 しかも高雄市の議員団に加わっていた趙天麟立法委員(民進党)はこのパーティーに義母、妻、子供を伴って出席しており、随行員からは「今回の訪日団は公私混同が過ぎる」との声が上がっている。なお趙立法委員は2日と3日に開かれた在日華僑および日本の国会議員との懇親会にも家族総出で出席したという。

 さらに蘇立法院長は公務を終えた後、ゴルフを楽しむため北海道旅行に出かけるほか、蔡其昌副院長も妻子とともにそのまま日本に滞在して観光を続ける予定としていることもやり玉に挙げられている。

 批判を受けて趙委員は「今回の訪日は全て自費で賄っている」と強調した上で、パーティーに家族を伴ったことについても「招待を受けたため失礼のないよう出席させた」と釈明。招待側の謝長廷駐日代表も「海外で家族を引き離すのは忍びない」との理由で招待したと説明。外交部も代表処に家族をパーティーに出席させるよう提言したことを認めた。

 また公務終了後に私的な旅行日程を組んでいることについて批判された議員も、「公務以外の日程や家族、随行員の旅費については全て自費で、公私混同には当たらない」と反論している。

 今回の訪日団は、日本の大物議員らから相次いで歓迎を受けるなど成果を挙げているようだが、国民党寄りのメディアは面白くないようで、何としてでも失点を見つけて批判を展開したいようだ。