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Iパスカードがカードキーに、初のホテル提携


ニュース 商業・サービス 作成日:2016年8月8日_記事番号:T00065696

Iパスカードがカードキーに、初のホテル提携

 個人旅行者をターゲットとする台北市中山区のホテル、雀客旅館(チェックイン)はこのほど、公共交通機関などで使える非接触型ICカード「一卡通(Iパスカード)」と提携し、カードキーとして使えるIパスカード「チェックインIパス」を導入した。ホテル業界とIパスカードの提携は初のケースだ。6日付工商時報が報じた。

/date/2016/08/08/11ipass_2.jpg戴東杰氏(右)。「チェックインIパス」はチェックアウト後も、通常のIパスカードと同様に使用できる(同社リリースより)

 雀客旅館は、「チェックインIパス」2枚を含む宿泊プランを平日3,300台湾元(約1万700円)、休日3,900元から、まず100組限定で提供する。それぞれ100元のチャージが含まれる。「チェックインIパス」の提示で、宿泊期間中に100元相当の飲料1杯がもらえるほか、年内は館内の1,000元以上の商品が100元引きで購入でき、2017年末までに再度宿泊する際はアメニティーセットがもらえる。

 創業者の戴東杰氏は、宿泊客は台湾が30%、香港・マカオが30%、日本が10%を占めると指摘。「チェックインIパス」で、宿泊客の行動範囲が広がり、宿泊日数が増えればと話した。年内に1,000枚を提供し、平均宿泊料金を3,000元に引き上げることが目標だ。上半期の平均宿泊料金は2,800元で、客室稼働率は80%だった。

 雀客旅館は2014年7月にオープンした。客室は65室。戴東杰氏は、飲食店チェーン大手の王品集団の創業者、戴勝益氏の長男。

 Iパスカードの累計発行枚数は980万枚。台北や高雄の都市交通システム(MRT)、台湾鉄路(台鉄)、バス、公共レンタサイクルなどの公共交通機関や、コンビニエンスストア、ガソリンスタンドなど、2万カ所で利用できる。