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粉飾決算疑惑のファイソン、上場廃止も


ニュース 電子 作成日:2016年8月9日_記事番号:T00065709

粉飾決算疑惑のファイソン、上場廃止も

 決算報告書に虚偽記載を行ったとして検察の捜査を受けているNAND型フラッシュメモリーコントローラーIC設計の群聯電子(ファイソン・エレクトロニクス)の株価が8、9の両日、取引開始直後にストップ安を記録し、9日の終値は219台湾元(約714円)となった。これにより同社の時価総額は2日間で100億元減少したことになる。大手会計士事務所によると、同社は虚偽記載を行ったとされる2009年から現在までの6年半に及ぶ決算報告書を再度作成する必要があり、第2四半期決算報告の最終期限となる8月15日までに完了できなければ、最悪の場合、上場廃止となる可能性がある。9日付自由時報が報じた。

 時価総額の大幅な減少を受けてファイソンは8日、董事会を開き、750万株の自社株買い(金庫株)を実施することを決議した。買戻し価格は189~270元。

 なお、ファイソンの潘健成董事長は7日の記者会見で「レッドラインを超えた」と語り、疑惑を認めたと受け止められる発言を行ったが、これについて証券投資家保護センター(投保中心)は「発言内容は明確ではないが、決済報告書の虚偽記載が確定し、起訴された場合、同社に対し民事訴訟を起こす」とコメントした。