ニュース 石油・化学 作成日:2016年8月10日_記事番号:T00065745
台塑集団(台湾プラスチックグループ)主要4社が9日発表した7月の合計連結売上高は1,113億9,700万台湾元(約3,600億円)で、前月比0.6%減、前年同月比3.9%減だった。全体の4割を占める台塑石化(フォルモサ・ペトロケミカル、台塑化)が前月比6%の減収となり、その他3社が増収だったものの全体で減収となった。10日付経済日報などが報じた。
台塑化の7月連結売上高は458億8,300万元で前月比6%減、前年同月比4%減だった。石油精製工場が定期保守点検に入り、日産能力が6月の52万6,000バレルから7月は49万6,000バレルに低下したことが主因だ。
台塑化を除く3社の7月連結売上高は、▽台湾塑膠工業(フォルモサ・プラスチックス、台塑)、148億1,900万元(前月比0.8%増、前年同月比6.7%減)▽南亜塑膠工業(南亜プラスチックス、南亜プラ)、227億2,300万元(前月比6.7%増、前年同月比7.1%減)▽台湾化学繊維(フォルモサ・ケミカルズ&ファイバー、台化)、279億7,200万元(前月比2.5%増、前年同月比0.8%増)──だった。中国杭州市で9月初めに開かれる20カ国・地域(G20)首脳会合に合わせて、会場周辺の工場が環境対策として操業中止や減産を迫られる見通しの下、川下メーカーによる在庫積み増しの前倒しが貢献した。
8月は、台塑化が第2オレフィン工場(OL-2)の年次保守点検を行う(9月23日まで)。台化も芳香族炭化水素の第2プラント、高純度テレフタル酸(PTA)プラント、ポリカーボネート(PC)プラントと保守点検が相次ぎ、これにより前月比で減収となる見込みだ。ただ、台化は、G20首脳会議が終了した9月以降の在庫補充需要により、第3四半期以降は前期比で増収になるとの見通しを示した。
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