ニュース 社会 作成日:2016年8月10日_記事番号:T00065757
現在、熱戦が繰り広げられているリオデジャネイロ五輪では、過去3大会で数々のメダルを獲得した競泳の米国代表、マイケル・フェルプス選手(31)が注目選手の1人となっているが、今大会では水着姿となった彼の肩に浮かび上がる円形のあざのようなものが大きな話題となっている。
豪快な泳ぎを見せるフェルプス選手の右肩に、カッピングの跡がくっきり見える(10日=中央社)
フェルプス選手は今大会、初めてのレースとなった8日の男子自由形4✕100メートルリレーで見事、通算19個目の金メダルを獲得したが、メディアではメダル獲得よりも同選手の肩付近数カ所に付いた紫色の丸い痕に話題が集中。ネット上でも「マイケル・フェルプスの丸」で検索するユーザーが爆発的に増えたという。
これについてネットでは「タトゥーだ」「ジカ熱の症状では」などといった憶測が飛んだようだが、実は中華圏で広く普及している肩こりや筋肉痛に効くとされる民間療法「抜罐」(バーグァン、カッピング療法)の施術痕だったことが判明した。
抜罐はカップ状のガラス容器にアルコール類を入れて燃やし、皮膚に当てて吸い付かせることで血行が良くなるとされる療法で、台湾でも愛好者は多い。
米メディアの報道によると、米国代表チームではカッピングが広く取り入れられているようで、フェルプス選手以外にも競泳の男子400メートル個人メドレーで銀メダルを獲得したチェイス・カリシュ選手、女子100メートルバタフライで銅メダルを獲得したダナ・ボルマー選手も同療法を受けている。先ごろ行われた体操の男子団体戦に出場したアレクサンダー・ナドア選手の肩にもカッピング痕が確認されている。
なおカッピングについては実際の効果はなく、心理的に作用するだけと指摘するメディアがある一方で、国家ぐるみでドーピングを行ったとされるロシアのテレビ局は「カッピングはドーピングと変わらない」と批判を強めている。
台湾の漢方医は、カッピングは世界保健機関(WHO)にも認められた鍼灸治療の一種で、けがの痛みを和らげる効果があり、台湾代表でも多くの選手が導入していると説明している。またリオ五輪の影響で、台湾でも最近、カッピングを受ける人が増えていることについては、やり過ぎると皮膚の角質化が起きたり、感染症にかかるリスクも高まるため、必ず資格を持った漢方医に治療を受けるよう注意を促している。
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