市場調査会社、集邦科技（トレンドフォース）が10日発表した統計によると、宏碁（エイサー）は第２四半期ノートパソコン出荷台数シェアが８％で、アップルの8.6％に抜かれ世界６位に転落した。アップルは12インチの新型マックブック発売で、ノートＰＣ出荷台数が前期比30.3％増えた。11日付工商時報が報じた。
エイサーは第１四半期シェアが7.3％で５位、アップルは7.1％で６位だった。上半期シェアはアップルが7.9％で５位、エイサーは7.7％で６位だった。
上半期の上位４位は▽聯想集団（レノボ）、シェア21.8％▽ＨＰ、21.3％▽デル、15.3％▽華碩電脳（ＡＳＵＳ）、10.9％──の順だった。世界市場全体のノートＰＣ出荷台数は7,418万台で前年同期比４％減だった。
王靖怡ノートＰＣアナリストは、韓国メーカーの減産でＴＮ（ねじれネマティック）液晶パネルが供給不足となるほか、ＤＲＡＭ、ＮＡＮＤ型フラッシュメモリー価格も上昇傾向にあり、ノートＰＣは生産コストが高まると予想した。中でもエイサーはノートＰＣの９割近くにＴＮ液晶パネルを採用しており、影響が大きいと指摘。世界のノートＰＣ出荷台数も需要期ながら振るわず、上半期と下半期の比率は47対53と予測した。
エイサーが10日発表した７月売上高は170億9,900万台湾元（約560億円）で、前月比30.9％減、前年同月比1.3％増だった。今年に入り初めて前年同月比プラスとなった。
