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中国の夏季飲料市場、多雨で「悲惨な状況」=統一董事長


ニュース 食品 作成日:2016年8月15日_記事番号:T00065821

中国の夏季飲料市場、多雨で「悲惨な状況」=統一董事長

 食品最大手、統一企業(ユニプレジデント)の羅智先(アレックス・ルオ)董事長は12日、下半期の景気見通しについて「世界的に不確定要素が多く、厳しい状況が続く」と悲観的な見方を示した。また中国市場については、雨の多い天候が続いていることから「今年は夏季が存在しない」と指摘。飲料メーカーは第3~第4四半期、悲惨な状況に直面すると語り、中国持ち株会社の統一企業中国控股(ユニプレジデント・チャイナホールディングス)では、出荷スピードを調整すると同時に夏季向け清涼飲料水の販売に見切りを付け、冬季向け商品の準備に入っていると説明した。13日付工商時報が報じた。

 また台湾の飲料市場について羅董事長は、市場が成熟し既存商品の地位が固まっているため、過去2年間は新商品の売れ行きがほぼ「壊滅状態」だと指摘。ただ「メーカーは今後も新商品で消費者を刺激し続ける必要がある」と強調した。

 なお統一の侯栄隆総経理は同日開催された業績説明会で、「当社は今後、食の安全、人材、ブランドをしっかりと築き上げることを中核に据え、同時に台湾の少子高齢化に対応するため、乳製品、飲料、即席めんに加え、ベーカリー、保健食品事業を強化する」と表明した。