スマートフォン向けゲームアプリ「ポケモンＧＯ」が大きなブームとなる中、小売り、飲食、百貨店、ホテル業者が関連商機獲得に向けてさまざまな戦略を繰り広げている。15日付工商時報が報じた。

　全家便利商店（台湾ファミリーマート）や大手量販店の愛買（ａマート）では先週末、「ルアーモジュール」というアイテムを使ってポケモンを引き寄せ、来店者に捕獲させるイベントを実施。大幅な売上増につながったようだ。

　一方、家楽福（カルフール）では、日焼け止め、モバイルバッテリー、帽子など屋外でのポケモンＧＯのプレーに便利な商品を１カ所にまとめたコーナーを設置し、売上増につなげている。

　台北駅に隣接する百貨店、京站時尚広場（Ｑスクエア）では、店舗内で捕獲の難しいポケモン３種を捕まえて公式サイトにアップロードすれば、ゲーム内で利用できる2,000ポケコインを抽選で獲得できるキャンペーンを実施中だ。

　このほか大手ホテルグループ、雲朗観光（ＬＤＣホテルズ＆リゾーツ・グループ）では、傘下ホテル17軒で毎日午後７時～10時まで「ルアーモジュール」を使用して宿泊客など捕獲させるイベントを17日まで開催中だ。またホテル内やレストランでアジア限定ポケモン「カモネギ」の捕獲に成功したプレーヤーには台北～イタリアの往復航空券とホテルの宿泊券が手に入る抽選券をプレゼントする。

　また高雄市のホテルでも、寒軒国際大飯店（ハンシエン・インターナショナルホテル）がポケモンを５匹捕獲すれば館内の喫茶店「茶苑」でアフタヌーンティーを10％割引で提供、高雄国賓大飯店（高雄アンバサダー・ホテル）も１匹捕獲するごとに宿泊料金を10元割り引くキャンペーンを実施、義大皇家酒店（Ｅ－ＤＡロイヤル・ホテル）では145匹捕まえることに成功すれば６万台湾元（約19万円）のスイートルームでの宿泊をプレゼントするなど商機獲得に全力を挙げている。