ニュース 社会 作成日:2016年8月16日_記事番号:T00065860
中国軍の通信傍受などを行い、極めて機密性が高い国防部電訊発展室(新北市林口区)で女性中尉が規則に反してUSBメモリーを持ち込んだ上、台湾軍の内部通信網に6時間にわたってアクセスし、機密資料を持ち出していたことが判明した。16日付蘋果日報が伝えた。
問題の中尉は今年4月、国軍の一般通信網に4時間、機密性の高い電訊発展室の内部通信網に2時間接続し、USBメモリーで機密資料を持ち出したとみられる。
中尉は金門島で1回懲戒処分を受けた後、林口の電訊発展室に転属となり、機密情報の取り扱いを続けていた。しかし、メディアへの内部告発を受け、再調査の対象となり、7月18日に再び懲戒処分を受け、事務部門に異動となった。金門での処分が軽かったことから、関係者が中尉をかばった疑いも浮上している。
軍関係者によれば、内部通信網にUSBメモリーが接続されると、警告メッセージが表示される仕組みになっており、軍側が当時、中尉の行為に気付かなかったことはあり得ないとの指摘もある。
中尉は2013年に中山大学(高雄市)の修士課程に在学中、交換学生として中国の南京大学に半年留学しており、中国側の情報機関に接触していた疑いも浮上した。しかし、中尉は国防部の事情聴取に対し、博士課程に進学するために機密資料を閲覧していたと説明。国防部は中国側への情報漏えいの疑いはないと結論付けたもようだ。
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