液晶パネル駆動ＩＣ用ＣＯＦ（チップオンフィルム）テープなどを生産する易華電子（ＪＭＣエレクトロニクス）は、このほど新たに販売を開始した両面配線ＣＯＦテープによりウエアラブル（装着型）端末市場に参入し、中国・華為技術（ファーウェイ・テクノロジーズ）のスマートウオッチ（腕時計型ウエアラブル端末）向けサプライチェーン入りを果たした。18日付工商時報が報じた。
易華電子によると、曲面設計のスマートウオッチにはＣＯＧ（チップオングラス）に代わるＣＯＦ技術が必要となり、同社は今後、今回開発した両面配線ＣＯＦテープのほか、アクティブマトリックス式有機ＥＬ（AMOLED）の将来的な普及を好感し、フレキシブルAMOLEDパネル駆動ＩＣに使用可能な製品を市場に投入する計画だ。
このほか同社は大型製品市場でも、中国の液晶パネル大手、中国の京東方科技集団（ＢＯＥテクノロジーグループ）から受注を獲得しており、下半期業績は上半期に比べ２桁成長が見込まれる。同社の上半期売上高は８億6,300万台湾元（約27億5,000万円）、純利益は6,883万7,000元だった。
