シリコンウエハー大手、中美矽晶製品（シノアメリカン・シリコン・プロダクツ、ＳＡＳ）傘下の環球晶円（グローバルウェーハズ、ＧＷＣ）は18日、子会社を通じ、米サンエジソン・セミコンダクターを総額６億8,300万米ドルで買収すると発表した。買収が成立すれば、シリコンウエハー業界世界３位に浮上する。蘋果日報電子版などが18日報じた。
サンエジソンは米ナスダック上場のシリコンウエハー製造大手で、今回の買収額にはサンエジソンの債務も含まれる。１株当たり取得価格は12米ドルで、サンエジソンの直近30営業日の平均株価を78.6％上回る水準だ。
買収成立までには米国、オーストリア、ドイツによる反トラスト法審査、台湾の経済部投資審議委員会（投審会）による審査を通過し、株主総会での決議を経る必要がある。
ＧＷＣの徐秀蘭（ドリス・スー）董事長は、「サンエジソンとＧＷＣは技術分野で重複している部分が少なく、サンエジソンが子会社となった後は、重複技術の研究開発を避け、コストを節減できる」と述べた。
サンエジソンのシェーカー・サダシバム最高経営責任者（ＣＥＯ）は、「今回の合意は株主に大幅なプレミアム（上乗せ）をもたらすもので、満足している。この取引が会社にとって最善の利益となると信じている」とコメントした。
ＧＷＣは先ごろ、デンマークの超高純度シリコンメーカー、トプシル・セミコンダクター・マテリアルズの半導体向け事業買収に成功したばかりだ。
