遠東集団（ファーイースタン・グループ）の傘下の紡織・生地メーカーの宏遠興業（エベレスト・テキスタイル）は、米ノースカロライナ州とエチオピアへの工場設置を決めたもようだ。遠東集団の徐旭東董事長が先週までに同意した。18日付蘋果日報が伝えた。
エベレストは今後３年間の生産規模拡大により、年間売上高を現在の３倍以上の300億台湾元（約960億円）まで増やしたい構えだ。
同社の葉清来総経理は「計画は徐董事長が徹頭徹尾支持している」と話した。社内会議では反対論も根強かったが、徐董事長が「リスクを取らない事業などあり得ない」と発言し、鶴の一声で方向性が固まったという。現段階では、工事設置の方針のみが決定しており、３カ月後の董事会で米国の工場への投資額を決定する。
エベレストは生産拡大計画を「３年５段階」としており、詳細を検討中だが、３年後には少なくとも５カ国に生地工場、５カ国に衣料工場を設けたい構えだ。
