ニュース 金融 作成日:2016年8月19日_記事番号:T00065929
潤泰集団(ルンテックスグループ)の尹衍樑(サミュエル・イン)総裁が中国信託金融控股(中信金、CTBCフィナンシャル・ホールディング)の合併を目指すとの観測をめぐり、尹総裁サイドが過去に中信金に合併交渉を申し入れていたことが分かった。
19日付経済日報が中信金に近い筋の話として伝えたところによれば、尹総裁は昨年前半、南山人寿保険の杜英宗副董事長を通じ、中信金に合併交渉を申し入れたという。しかし、杜副董事長が南山人寿の売却額として50億米ドルという高額を提示したため、中信金の大株主、辜仲諒氏は交渉に応じなかった。
尹総裁陣営では兆豊金融控股(メガ・フィナンシャル・ホールディング)の蔡友才前董事長が、南山人寿と中信金の合併仲介役を務めることも可能だと公に発言しており、消息筋は「杜氏で合意できなかったため、蔡氏にバトンタッチしたものだ」と舞台裏を説明した。
一方、中信金は資本金が1,800億台湾元(約5,700億円)、時価総額3,500億元に達し、尹総裁といえども、一気に全面買収を図るのは困難だ。
消息筋は、中信金も今回の動きを逆手に取る形で、南山人寿を買収し、台湾最大の金融グループ形成を目指す可能性があるとみている。
消息筋は、「中信金が南山人寿を買収した上で、蔡氏を合併後の新生中信金の董事長に当て、尹総裁は純粋な株主として加わってもらうという戦略を検討している」と指摘した。
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