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銀行の東南アジア支店、上半期4割増益【図】


ニュース 金融 作成日:2016年8月19日_記事番号:T00065930

銀行の東南アジア支店、上半期4割増益【図】

 金融監督管理委員会(金管会)が18日発表した統計によると、台湾の銀行がアジア各地に展開する支店の上半期合計税引き前利益は119億5,000万台湾元(約380億円)で、このうち東南アジアが40億元で前年同期比4割の高い伸びを記録した。特にシンガポールは4割増の25億1,000万元と、東南アジア域内の利益の6割以上を占めた。19日付経済日報などが報じた。

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 金管会の邱淑貞銀行局副局長は、東南アジアには台湾企業が多く進出しており、融資と預金の金利差も大きいと大幅増益の理由を説明した。台湾の銀行はここ数年、中国経済の減速もあって、中国での子銀行設置計画を先送りする一方で東南アジアへの進出に力を入れている。

 なお、世界の地域別の税引き前利益は、▽アジア(東南アジアを除く)、79億5,000万元▽北中南米、38億8,000万元▽欧州、7億6,000万元──。国・地域別で最も高い利益を挙げたのは香港で70億7,000万元、次いで米国の37億8,000万元、シンガポールと続いた。以下、▽日本、8億1,000万元▽英国、6億3,000万元──だった。中国は金利差の縮小や貸し倒れ引当金の積み増しにより、5,000万元の損失を出した。