ニュース 電子 作成日:2016年8月22日_記事番号:T00065948
市場調査会社、IHSテクノロジーによると、8月下旬の32インチテレビ用液晶パネルの価格は、中国パネル最大手、京東方科技集団(BOEテクノロジーグループ)が10米ドル、17~18%の引き上げを行ったことを受けて、単月の上昇幅が同サイズとしては過去最高の17%となった。22日付経済日報が報じた。
また、群創光電(イノラックス)と友達光電(AUO)もそれぞれ主力の40インチと43インチテレビ用パネルを一気に10米ドル引き上げた。これにより同サイズの価格上昇幅も10~11%と単月での過去最高を記録した。また49インチ、55インチも1~3米ドル上昇した。
テレビ価格の大幅上昇についてIHSは、BOEが5億~6億人民元(約75億~90億円)の赤字を計上するなど大手パネル各社は今年上半期に損失を出しており、年末にかけての在庫積み増し需要期に大幅な値上げを行うことで、業績回復を狙っているとの見方を示した。
証券会社は、パネルメーカーの大幅な値上げは、鴻海精密工業などのテレビ組立てメーカーやテレビブランドメーカーに大きな経営圧力になるとの見方を示した。特にテレビブランドメーカーはコスト増を消費者に転嫁するわけにもいかず、赤字に陥る恐れがあると予測した。
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