ＩＣ設計大手の瑞昱半導体（リアルテック・セミコンダクター）は、今月の定期昇給で従業員に対し４～８％の昇給を実施したもようだ。ＩＣ設計業界はこの２年間の不振を受け、定期昇給幅が３％前後に落ち込んでおり、リアルテックは今回これを上回ったようだ。業界最大手、聯発科技（メディアテック）は経営幹部に対し10％の減給を実施した上で、昇給は一級主管以下の従業員にとどめたとの観測も出ている。23日付経済日報が報じた。
リアルテックは今回の昇給について、毎年７～８月に従業員の業績に応じて実施していると説明。昇給幅は個人によって異なり、平均は公表しないが、今年は例年を上回るものではないとコメントした。
リアルテックの第２四半期連結売上高は98億4,700万台湾元（約310億円）で前期比9.6％増、前年同期比37.8％増だった。連結純利益は10億2,000万元で前期比72.6％増、前年同期比179.5％の大幅増だった。証券会社は、第３四半期は前期より良くなると予測した。
