ニュース 建設 作成日:2016年8月23日_記事番号:T00065979
苗栗県竹南鎮大埔里で2013年、同県政府が土地計画に反対する住宅4戸を強制的に撤去したことをきっかけとして地元農民や支持者ら約2万人が台北市の総統府前で抗議デモを行うなどした騒動から3年経ち、林全行政院長は22日、市民団体との座談会に臨み、象徴的な建物だった薬局「張薬房」を元の場所に建て直すことを原則的に認める考えを示した。23日付聯合報が伝えた。
強制撤去に反発する地元農民および支持者は、行政院前で抗議活動を行った(22日=中央社)
地元住民らは劉政鴻苗栗県長(当時)の主導による建物の強制撤去後も抗争を続けてきた。「張薬房」の撤去から3カ月後に夫を水の事故で亡くした妻の彭秀春さんが涙ながらに「薬局を元の場所に建て直してほしい」と訴えたのに対し、林行政院長は「法令上障害がなければ、元の場所に建て直したい」と約束した。
ただ、現在一連の土地接収をめぐり、移転を迫られた住民が起こした行政訴訟では、一部原告の差し戻し控訴審で原状回復を求める原告の主張が退けられており、林行政院長の約束が実行されるまでには苗栗県政府との調整など曲折も予想される。
苗栗県政府は今のところ、「元の場所での建て直しは難しい」との立場を崩していない。張薬房の跡地は元々Y字路に面した鋭角的な区画で、既に建物が撤去され、都市計画に従い、道路として使用されている。県政府担当者は「現在の政治的なムードからみて、元の場所への再建案を理解できないわけではなく、県政府としては尊重するが、張薬房の立て直しには法的根拠が必要となる」と指摘した。
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