ニュース 公益 作成日:2016年8月29日_記事番号:T00066086
中山大学(高雄市)の陳陽益教授(副校長)らの研究チームはこのほど、台湾沖の太平洋から東シナ海に至る黒潮を利用した海流発電プロジェクトで、7年間の研究を経て、試験発電に成功した。28日付自由時報が伝えた。
陳教授らは水深900メートルの海中に世界初となる深海潮力測定装置を設置した上で、出力50キロワット(kW)の海流発電機を使い、7月下旬に屏東県鵝鑾鼻沖の黒潮流域で4日間連続の試験を行い、水深30メートル、流速毎秒1.27メートルという条件下で26.31kWの発電に成功した。設備、技術は全て台湾製だ。また、毎秒0.45メートル以下という低流速で連続60時間の発電機稼働に世界で初めて成功した。
世界各国の海流発電は研究段階で、日本でも昨年からモデル研究が始まったが、発電機での実際の発電は2020年が目標となっており、台湾は海流発電分野で他国を一歩リードした格好だ。
四方を海に囲まれた台湾にとって、海流発電は新たなエネルギー源として期待が集まる。ただ、台湾電力(TPC)幹部は「海流発電には潜在性があるが、技術は研究開発段階で、商業化にはまだ距離がある」と話した。
経済部能源局(エネルギー局)は、海中での腐食防止、耐久性などの問題を克服し、安定性を確保できれば、台湾の電力供給に応用が可能になると指摘した。
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