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花蓮市長補選で国民党勝利、蔡政権に警鐘


ニュース 政治 作成日:2016年8月29日_記事番号:T00066090

花蓮市長補選で国民党勝利、蔡政権に警鐘

 田智宣花蓮市長(民進党)の死去に伴う補欠選挙が27日行われ、国民党の新人、魏嘉賢候補(38)が田氏夫人で民進党公認の張美慧候補(46)を破り、初当選を果たした。国民党は屏東県里港郷長選、彰化県田尾郷長選を含め補欠選挙3連勝で、民進党の蔡英文政権への否定的評価が下地になった可能性が指摘されている。28日付聯合報が報じた。

/date/2016/08/29/17hualian_2.jpg魏候補(右)は妻(左)とともに自ら当選を宣言。今後2年4カ月の任期に全力を尽くすと抱負を語った(27日=中央社)

 魏候補は得票数1万7,923票で得票率53.8%、張候補は得票数1万3,958票で得票率41.9%だった。蔡政権発足後で初めての市レベルの首長選挙で、国民党は「蔡政権への不信任投票」を呼び掛け、洪秀柱主席や郝龍斌副主席ら幹部が相次いで応援に訪れた。民進党も蔡総統や陳菊高雄市長、頼清徳台南市長ら大物が現地入りして張候補への投票を呼び掛けたが、市長ポストを維持できなかった。

 花蓮市はもともと泛藍(汎国民党陣営)支持の有権者が多い上、魏候補は花蓮県議会議員を3期務め地盤を持っていた一方、張候補は知名度が低く支持が伸びなかった。国民党は2年半後の統一地方選挙を視野に、「小さな勝利を積み重ねて大きな勝利を得たい」と気勢を上げている。