ニュース その他分野 作成日:2016年8月29日_記事番号:T00066092
2013年に運営を停止した屏東県の私立技術学院(テクニカル・カレッジ)、高鳳数位内容学院は、台湾で少子化が原因で閉校した初めての高等教育機関として関心を集めたが、同校が29日、小学校として新たに開校し、話題を呼んでいる。
高鳳数位内容学院の施設を引き継ぎ、リフォームを施した上で開校された「崇華国小」は、道教、仏教、儒教、キリスト教、イスラム教の教義を一つの宗教に統合するとうたい、台湾を中心に信仰を集める宗教「一貫道」の関連団体が運営する。市街地から離れた場所に位置するにもかかわらず、学費(3食分の食費、寄宿費、教材費などを含む)は1学期12万台湾元(約38万6,000円)と同県としてはトップクラスだ。
しかし、生徒数は認可された87人に対し既に65人が集まっており、中には台北や台東といった遠隔地の県市出身者のみならず、日本やマレーシア、タイなど海外出身者も含まれているという。
崇華国小の周玉霜校長は、「当校は一貫道系の学校だが、生徒は信者に限っておらず、校内に宗教施設もなく、信仰を強制することもない」と強調。また校内で提供される給食はベジタリアン食だが、菜食主義を強制されることもないという。ただ、生徒は全員、寮に住むことが求められるほか、道徳教育の一環として儒教の経書「四書五経」の学習がカリキュラムに組み込まれている。
また、トイレや手すり、寮のベッドなどもともと大学生用に設計された施設を小学生向けにリフォームしたものの、学習用の設備そのものは「大学レベル」で、他の地元小学校に比べ学費は高いものの、「私立学校の中では安い方」と周校長は強調している。
特に広告などは打っていないが、学習環境の良さが口コミで広がって生徒が集まっているそうで、来年には中等部、将来的には高等部の開設も計画している。
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