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サムスンがノートPCパネル減産、イノラックス・AUOに恩恵


ニュース 電子 作成日:2016年8月30日_記事番号:T00066097

サムスンがノートPCパネル減産、イノラックス・AUOに恩恵

 市場調査会社、IHSテクノロジーによると、サムスン電子が来年、第5世代液晶パネル工場(L6)1基を閉鎖する計画で、ノートパソコン用液晶パネル供給が1,000万枚減少し、群創光電(イノラックス)、友達光電(AUO)が恩恵を受けそうだ。30日付工商時報が報じた。

 サムスンは戦略的にノートPC用パネルの減産を進めており、過去3年で第5世代工場を2基閉鎖した。今年のノートPC用パネル出荷枚数は前年比1,200万枚減の1,800万枚となる見通しだ。

 LGディスプレイ(LGD)はIPS方式パネル生産に集中しており、今年のノートPC用パネル出荷枚数は4,200万枚と前年比400万~500万枚減少し、来年はさらに200万枚減るとみられる。

 一方、イノラックスの今年のノートPC用パネル出荷枚数は3,760万枚、AUOは3,600万枚を維持する見通しだ。中国の京東方科技集団(BOEテクノロジーグループ)は中国・重慶市の第8.5世代工場で15.6インチのノートPC用パネル生産に切り替えており、今年のノートPC用パネル出荷枚数は前年比3割増の予想だ。

 今年のノートPC用パネル出荷枚数1億7,300万枚に対し、ノートPC出荷台数は1億7,000万台の予測で、パネル供給不足が続く見通しだ。ノートPCサプライヤーが需要期に向け、調達を開始する中、パネルメーカーは13.3インチ、14インチ、15.6インチなど主流サイズで0.7~1米ドルの値上げを要求しており、一部の値上げ幅は3~5米ドルに上る。