ニュース 鉄鋼・金属 作成日:2016年8月30日_記事番号:T00066107
中国鋼鉄(CSC)傘下の中鴻鋼鉄は29日、9月の台湾域内向け熱延オファー価格を1トン当たり600台湾元(約1,900円)、約4%引き下げた。1トン当たりの価格は1万4,000~1万4,200元と、CSCの販売価格とほぼ変わらない水準となった。冷延と溶融亜鉛めっき製品の価格は据え置いた。30日付工商時報が報じた。
中鴻の黄宗英董事長は、今回の熱延価格引き下げは市況に合わせたもので、川下メーカーの受注競争力向上に協力するためだと説明した。米国による台湾製亜鉛めっき製品に対する10.34%の反ダンピング(不当廉売、AD)関税により、川下メーカーは輸出コストが増加していることが背景にある。中鴻の熱延価格引き下げに対し、川下の裁断メーカーは予測通りだとした一方、鋼管メーカーはさらなる引き下げの余地があるとの見方を示した。
一方、輸出向けオファー価格は、熱延と冷延で1トン当たり20米ドル、約5%引き上げた。1トン当たりの価格は熱延が430~450米ドル、冷延が530~550米ドルとなる。熱延は中国メーカーのオファー価格より約20米ドル高い。
中鴻は、ここ1週間、中国市場の熱延・冷延の流通価格は安定しているものの、中国メーカーが減産を続ければ需給バランスが回復し、第4四半期は鉄鋼価格が安定する可能性が高まるとの見方を示した。
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