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VRコンテンツ開発、HTC向け最多48%


ニュース 電子 作成日:2016年8月31日_記事番号:T00066124

VRコンテンツ開発、HTC向け最多48%

 米調査会社、UBMテックのレポートによると、VR(仮想現実)/AR(拡張現実)市場に対し、開発者500人のうち95.5%が長期的に発展するとみていることが分かった。現在開発しているソフトウエアやゲームは、宏達国際電子(HTC)のVR対応ヘッドマウントディスプレイ(頭部装着ディスプレイ、HMD)「HTC Vive」向けとの回答が48.6%(複数回答)で最も多く、オキュラスリフト、サムスン電子「ギアVR」も3割を超えた。商品化が相次ぐ中、コンテンツの充実が普及に重要な役割を果たす見通しだ。31日付電子時報が報じた。

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 UBMテックの「VR/ARイノベーションレポート」によると、開発者の78.1%が複数のVR/AR端末向けにコンテンツを開発すると回答した。

 現在コンテンツを開発している対象VR/AR端末は、HTC Vive(48.6%)に続き、▽オキュラスリフト、43.2%▽ギアVR、33.8% ▽グーグル「カードボード」、29.2%▽グーグルのVRプラットフォーム(開発基盤)「デイドリーム」向け、14.6%▽ソニー「プレイステーションVR(PSVR)」、12.9%▽マイクロソフト(MS)のAR端末「ホロレンズ」、8.8%▽グーグルのARプラットフォーム「タンゴ」向け、7.3%▽なし、24.1%▽その他、10.7%──だった。

 プレイステーションVRは10月13日発売予定ながら、第1次予約が品切れになるほど好評で、開発しているとの回答が6番目に多かった。マイクロソフトのホロレンズも、一般消費者向けの発売時期は未定ながら、7位に付けた。

使用感がネック

 一方、次の開発対象を問う質問は無回答が目立ち、▽HTC Vive、34.6%▽オキュラスリフト、23.4%▽カードボード、14%▽ギアVR、10.3%▽ホロレンズ、6.5%▽プレイステーションVR、3.7%▽デイドリーム、3.7%▽タンゴ、3.7%──と総じて低めだった。VR/AR端末の開発続行に迷いがあるようだ。

 多くの開発者は、VR/AR端末の販売価格やユーザーの使用感が普及の鍵になると指摘した。さらに一部の開発者は、既存のVR/AR端末はユーザーに不快感を感じさせると述べた。ユーザーは不快な体験をすると、もう使用しない可能性が高い。

 なお、開発者の資金源は、自己資金が49.7%と、最多を占めた。続いて、▽会社、33.4%▽顧客、16.7%▽エンジェル投資家、13.3%▽ベンチャーキャピタル(VC)、10.6%▽外部の出版社、4.7%▽クラウドファンディング、3.6%▽アルファ版ファンディング(開発中の製品や技術などを使用してもらうアーリーアクセス、早期アクセス)、2.3%▽その他、7.8%──の順だった。

【図】