防水透湿性素材「ゴアテックス」を製造販売するＷＬゴア＆アソシエイツは30日、台塑集団（台湾プラスチックグループ）傘下の繊維メーカー、福懋興業（フォルモサ・タフタ）と共同出資で雲林県斗六市に生地工場を設置したと発表した。ゴアテックス生地の製造権取得は福懋興業が世界で初のケースとなる。31日付経済日報が報じた。
2014年に協議を開始した両社は昨年８月に提携を決め、福懋興業が所有する染色工場の改装を進めていた。２期に分けて投資を行う計画で投資総額は1,000万米ドル。第１期は早ければ今年第４四半期中に量産を開始する。19年には年産能力を800万メートルまで拡大する方針だ。
福懋興業にとってＷＬゴア＆アソシエイツとの提携による売上高への貢献は現在、２億～３億台湾元（約６億5,000万～10億円）程度だが、来年は10億元、19年は20億元に達するとみられる。
ＷＬゴア＆アソシエイツは提携拡大について、台湾の繊維メーカー３～４社との提携を検討していたが、福懋興業とは15年前からサプライヤー関係を維持してきたことと、アウトドアブランドの間で同社の知名度が高かったことで決定に至ったと説明した。
