ニュース 商業・サービス 作成日:2016年8月31日_記事番号:T00066138
日系投資会社の「百尺竿頭数位娯楽」は30日、オンラインゲーム開発大手、楽陞科技(XPECエンターテインメント)に対する株式公開買い付け(TOB)が履行不能になったと発表した。31日付経済日報が伝えた。
許董事長は、百尺竿頭に対する提訴がXPECの業績に影響することはないと強調した(30日=中央社)
百尺竿頭はXPECの株式25.7%(3万8,000株)を1株128台湾元(約420円)で取得し、持ち株比率を40%まで高め、筆頭株主となる計画だった。XPECの株価は30日時点でTOB価格を39%下回る78元まで下落しており、TOBに応じた株主3万人余りによる賠償要求に発展する可能性が出てきた。
百尺竿頭は経営戦略立案や法律顧問を務める樫埜由昭氏が経営する投資会社とされる。百尺竿頭は「さまざまなうわさや投機行為の影響で、XPECの株価が大幅に下落し、資金提供サイドがTOBを完了できないと決議した」とし、今後は法律に基づき事態を処理していくと説明した。
XPECの許金龍董事長は「百尺竿頭を相手取り提訴し、会社の評判など無形の損失について賠償を求めるほか、自己株式の実施で株主権益を守ることもあり得る」と説明した。
XPECの株価は31日も続落し、13時30分現在で前日比7.8%安の70.2元で推移している。
今回の事態について、金融監督管理委員会(金管会)は「悪意による不履行は、証券取引法違反の疑いがあり、民事、刑事上の責任を負うことになる」として、今後の対応に当たることにしている。
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