中国人観光客の減少による観光業界の苦境が伝えられる中、賀陳旦交通部長は31日、今年の訪台観光客数は前年に続いて1,000万人を上回り、観光産業の生産額は前年比３％増加して5,000億台湾元（約１兆6,000億円）に達するとの予測を示した。中国人観光客は通年で延べ60万～65万人減少するが、他国・地域からの観光客がそれを補うとみている。昨年の訪台観光客は1,043万9,000人で前年比5.3％増だった。１日付工商時報が報じた。
賀交通部長の発言は、交通部観光局が31日開催した観光関連のフォーラムで行われた。同フォーラムに出席した張景森政務委員は、観光は最良の中台文化交流であり積極的に市場を開拓すべきと強調した上で、政府は旅行業界に対する規制緩和に加え、東南アジアからの観光客誘致に向けてツアーガイドの育成に注力すべきと提言した。
張政務委員はまた、９月中に台湾域内観光の振興プランを公表すると明らかにした。観光業者の業務転換に協力し、中国人旅行者の減少を埋め合わせたい考えだ。
