中華経済研究院（中経院）が１日発表した８月の製造業購買担当者景気指数（ＰＭＩ）は55で前月比0.8ポイント上昇し、過去１年４カ月で最高を記録した。「景気拡大」と「景気後退」の境目である50を上回るのは６カ月連続。２日付工商時報などが報じた。
中経院は８月の数値上昇について、指数を構成する６大産業のうち、電子・光学が９月に発表するとみられるアップル新製品向けの受注が増えて57.3と前期比1.5ポイント上昇したことを主因に挙げた。その他産業も▽食品・紡織業、61.6（前期比0.1ポイント上昇）▽交通設備、54.7（３ポイント上昇）▽電力・機械設備、51.2（1.1ポイント下落）▽化学・バイオ医療、50.5（1.1ポイント下落）▽基礎原材料、50.4（0.4ポイント上昇）──と、軒並み50を上回った。また、主要５項目も全て50を上回り、「原材料在庫」と「生産」は前期比で下落したものの、「新規受注」「サプライヤー納期」「雇用」は前期比で上昇した。
中経院は、経済関連データが最近好転しており、米国経済の回復もあって台湾の今年のＧＤＰ（域内総生産）成長率は１％台を維持できるとの見方を示した。
非製造業総合指数（ＮＭＩ）は52.5で、３カ月連続で「景気拡大」だったものの、前月比1.9ポイント下落した。中経院は、不動産市場に依然下落リスクがあること、および中国人観光客の減少が響いたと説明した。
