ニュース 石油・化学 作成日:2016年9月5日_記事番号:T00066216
出光興産と台塑石化(フォルモサ・ペトロケミカル、台塑化)が今年1月に折半出資で設立した台塑出光特用化学品(IFSCP)が、雲林県麦寮の台塑化工場内に、水添石油樹脂(商品名・アイマーブ)の製造装置を設置する。設置完了は2018年下半期で、19年上半期の商業運転開始を予定している。投資額は非公開。出光興産が1日発表した。
台塑化が原料、出光興産が技術ライセンスと販売網を提供する。装置の年産能力は2万5,000トンで、出光興産は徳山工場(山口県周南市)の1万トンと合わせて、水添石油樹脂の年産能力が3倍以上に増える見通しだ。
出光興産の水添石油樹脂は、ジシクロテンタジエンと芳香族化合物を原料に独自開発した。主に紙おむつなど衛生材に使用されるホットメルト接着剤の粘着付与剤として、耐熱・耐寒性、粘接着性に優れている。同社は今回、中国・東南アジアを中心とした新興国で衛生材需要が急速に拡大していると判断して、設備投資を決めた。
3日付工商時報によると、水添石油樹脂は世界の年間需要量が35万~40万トンで、毎年5%のペースで成長している。出光興産は今回の装置設置により、市場シェアを6%に高めたい考えだ。
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