ニュース 商業・サービス 作成日:2016年9月6日_記事番号:T00066246
日系投資会社の「百尺竿頭数位娯楽」によるオンラインゲーム開発大手、楽陞科技(XPECエンターテインメント)に対する株式公開買い付け(TOB)が不履行となった問題で、百尺竿頭の責任者である樫埜由昭(かしの・よしあき)氏が6月時点で台湾を出境しており、新北市板橋区所在の同社も経営実態がないペーパーカンパニーであることが検察の調べで分かった。6日付自由時報が伝えた。
台北地方法院検察署は金融監督管理委員会(金管会)による告発を受け、樫埜氏の出入境記録を調べた結果、6月16日に出境していた。また、百尺竿頭は元々台湾企業で、黄文鴻氏という人物が責任者だったが、TOB実施の前日に当たる5月30日に責任者が突然樫埜氏に変更されており、百尺竿頭は樫埜氏が名義を貸したペーパーカンパニーである可能性が高まった。
これに関連し、台湾高等法院検察署の「反ハゲタカファンドグループ」は、XPECの株価変動が大きかったことから、一連のTOBの過程で不法行為がなかったかどうか精査していく方針だ。
TOB不履行が明らかになった後、XPECは2日に金庫株を実施するなど、株価防衛に乗り出したが、6日まで5日連続でストップ安となり、株価は46.2台湾元(約152円)まで急落した。同社株価は8月30日の終値(78元)に比べ40%、百尺竿頭が提示したTOB価格(128元)に比べ64%安い水準で、個人投資家の含み損が拡大している。
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