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コンテナ海運、台湾~米国航路で運賃55%上昇【表】


ニュース 運輸 作成日:2016年9月7日_記事番号:T00066273

コンテナ海運、台湾~米国航路で運賃55%上昇【表】

 韓国の海運最大手、韓進海運の経営破綻を受け、欧米航路のコンテナ海運で運賃が大幅に上昇している。台湾~米国西海岸航路では、韓進海運が裁判所に「法定管理」(会社更生手続きに相当)を申請すると発表した翌日の今月1日、40フィートコンテナ1個当たりの運賃が1,700米ドルへ55%上昇した。7日付工商時報が報じた。

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 また同航路で8日から徴収が予定されていた臨時の特別付加運賃(ピークシーズン・サーチャージ)も、適用が1週間先送りされたものの、徴収額は当初予定された40フィートコンテナ1個当たり400米ドルから600~800米ドルに引き上げられた。

 一方、台湾~欧州航路でも20フィートコンテナ1個当たりの運賃が700米ドルから1,100米ドルへ約57%上昇している。

 また現在、海上にとどまる韓進海運の船舶に積載されたままのコンテナが世界で50万個以上存在するとされる。その中には同社と同じCKYHEアライアンスに所属し、共同運航を行う陽明海運(ヤンミン・マリン・トランスポート)や長栄海運(エバーグリーン・マリン)の貨物も含まれ、各社が対応を急いでいる。ただ、韓進海運の船舶が寄港するには各国で船舶などの差し押さえの禁止を求める手続きを行う必要があるため、解決には数日~1カ月かかると予測されている。