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「Q4スマホ市況はひどくない」=TSMC共同執行長


ニュース 電子 作成日:2016年9月8日_記事番号:T00066281

「Q4スマホ市況はひどくない」=TSMC共同執行長

 ファウンドリー世界最大手、台湾積体電路製造(TSMC)の劉徳音共同執行長は7日、半導体製造装置・材料の国際展示会「セミコン台湾」において開催されたフォーラムで講演を行い、「現在、携帯電話市場の需給バランスは正常な状態にあり、第4四半期の市況がひどい状態に陥ることはないと予想される」と語った。その上で生産チェーンでは同期、適度な季節性の在庫調整が行われるとの見通しを示した。8日付工商時報が報じた。

/date/2016/09/08/01TSMC_2.jpg劉共同執行長は、拡張現実(AR)技術採用のスマートフォン向けゲームアプリ「ポケモンGO」に比べ、仮想現実(VR)と現実の統合の方が商機が大きいと述べた(7日=中央社)

 なおアップルがこのほどスマートフォン新機種「iPhone7」を今月16日に発売すると発表したことから、TSMCが受託生産する同製品搭載プロセッサー「A10」の出荷は8~9月に大幅に増えているとみられる。このため証券会社は、TSMCは8月売上高が800億台湾元(約2,600億円)を超え、過去最高を更新した可能性があると予測している。

 またこの日、聯華電子(UMC)の顔博文執行長もセミコン台湾で講演を行い、過去数年間世界各国のGDP(国内総生産)成長率の鈍化が続く中、半導体産業も成長が停滞しており、今後、M&A(合併・買収)による業界再編が加速するとの見方を示した。