ニュース 商業・サービス 作成日:2016年9月8日_記事番号:T00066295
日系投資会社の「百尺竿頭数位娯楽」によるオンラインゲーム開発大手、楽陞科技(XPECエンターテインメント)に対する株式公開買い付け(TOB)が不履行となった問題で、当初証人として事情聴取を受けていたXPECの許金龍董事長が一転、証券取引法違反などに問われ、容疑者として出境禁止措置が取られた。8日付自由時報が伝えた。
検察は許董事長が6日夜に台湾に戻ったことを受け、7日に長時間の事情聴取を行ったが、重要な問題であいまいな説明を繰り返したことから、検察は許董事長が事件に直接関与したとの疑いを強めた。
今回の事件では、資本金わずか5,000万台湾元(約1億6,000万円)の百尺竿頭が総額48億6,000万元でXPECに対するTOBを実施している点が不自然とされているほか、責任者の樫埜由昭氏が6月16日に出境しており、百尺竿頭が事実上のペーパーカンパニーだった可能性が浮上している。許董事長をめぐっては、空売りなどの不法行為に及んでいないかが捜査の焦点となりそうだ。
渦中の許董事長は「台湾に戻るという約束は果たした。マネジメント・バイアウト(MBO、経営陣による買収)の計画も進んでいる」と説明した。しかし、XPECの株価は7日で6営業日連続のストップ安となり、41.6元まで下落した。
一方、中華金融人員投資人協会は7日、許董事長とXPECの社外取締役3人の計4人を証券取引法違反、背任などの疑いで検察に告発した。
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