ニュース 電子 作成日:2016年9月10日_記事番号:T00066336
ファウンドリー最大手、台湾積体電路製造(TSMC)が9日発表した8月の連結売上高は前月比23.5%増、前年同月比40.7%増の943億1,100万台湾元(約3,100億円)で、過去最高を更新した。900億元突破は初めて。証券会社は、アップルが現地時間7日発表した新型スマートフォン、iPhone7向けのプロセッサー「A10フュージョン」の出荷が貢献したと指摘した。iPhone7は販売不振が懸念されているが、TSMCはアップル以外の調達もピークのため、第4四半期もフル稼働が続く見通しだ。10日付経済日報などが報じた。
携帯電話用チップ市場は、今年第2四半期から供給不足に陥っている。iPhone7だけでなく、中国など新興市場の需要が安定しているためだ。TSMCはインテル、クアルコム、聯発科技(メディアテック)など、グーグルのアンドロイドOS(基本ソフト)搭載携帯電話など向けの受注もある。
証券会社は、TSMCは第3四半期、アップルの「A10フュージョン」、エヌビディアからの追加受注など、16ナノメートル製造プロセス製品の出荷が大幅に増えると予測した。
TSMC広報担当者は9日、業績見通しを修正する予定はないとコメントした。TSMCは従来、見通しが悪化すれば予測を下方修正するが、見通しが良い場合は上方修正しないことが多かった。
TSMCの1~8月連結売上高は5,960億800万元で前年同期比3.6%増と、今年初めてプラス成長に転じた。今年の売上高目標は前年比5~10%増。証券会社は、通年9,200億元以上となり、過去最高を更新するとみている。昨年は前年比10.6%増の8,434億9,700万元で過去最高だった。
iPhone7、週末1500万台予測
一方、iPhone7の売れ行きは懸念が持たれている。ドイツ銀行のアナリストは、iPhone7は前モデルより進化しているが、買い替え需要を刺激するほど決定的な製品ではないと指摘した。
外電の報道によると、アップル広報担当者は、iPhone7発売直後の週末の販売台数を公表しない方針と明かした。販売台数は消費者の需要でなく、アップルの調達力を反映しているためと説明した。
iPhone7は16日発売予定だ。米大手銀行、ウェルズ・ファーゴは、来週末のiPhone7販売台数は1,400万~1,500万台と予測した。第1次販売国は28カ国・地域のため、平均50万台の計算だ。一方、昨年9月に12カ国・地域で発売したiPhone6sは1,300万台売れ、平均は110万台だった。
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