ニュース 社会 作成日:2016年9月12日_記事番号:T00066382
桃園国際空港近くの高速道路で7月19日に起きた中国人観光客ら乗客乗員26人全員が死亡した観光バス炎上事故について、捜査を進めていた桃園地方法院検察署は10日、運転手の蘇明成(53、本名・蘇忠華)容疑者が自殺を図るため自らバスに火を付けたことが事故原因とする調査結果を発表した。11日付中国時報が報じた。
蘇容疑者は、帽子をかぶって変装し、自殺用のガソリンを購入していた(10日=中央社)
蘇容疑者は過去に起こした婦女暴行事件により懲役5年の二審判決を受けており、 地検は、これを機に自殺願望を抱くようになったと指摘。同容疑者は7月14日に嘉義市のガソリンスタンドでガソリンを購入するところが監視カメラに記録されており、これを5つの瓶に分け、2瓶を運転席後方、3瓶を燃料タンク下の荷物置き場に置いたとされる。
自殺を図った際、蘇容疑者は自分の頭と体、および運転席周辺にガソリンをかけ、ライターで火を付けたとされる。また彼の遺体からは高い濃度のアルコール成分が検出されており、バスが炎上するまで2時間の間、高梁(コーリャン)酒を飲み続けていたとみられる。
蘇容疑者の自宅からガソリン購入のレシートが見つかったほか、家族が彼に自殺を思いとどまるよう説得するため、携帯電話に1日に23件ものショートメッセージを送信していたことが判明し、原因特定の決め手となった。
なお今回の調査結果を受けて、乗客らの死亡証明書の死因は、事故死から他殺による死亡に変更された。これについて金融監督管理委員会(金管会)保険局は、被害者への保障に影響はなく、賠償責任保険金は全て支払われると説明。1人当たりの保険金は615万台湾元(約2,000万円)となる見通しだ。
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