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第一銀ATM現金盗難事件、容疑者3人を起訴・12年求刑


ニュース 社会 作成日:2016年9月14日_記事番号:T00066435

第一銀ATM現金盗難事件、容疑者3人を起訴・12年求刑

 第一商業銀行(ファースト・コマーシャル・バンク)の現金自動預払機(ATM)がハッキングされ、計8,300万台湾元(約2億7,000万円)余りが不正に引き出された事件で、台北地方検察署は13日、台湾で拘束したラトビア国籍のペレグドフス・アンドレイエス容疑者、ルーマニア国籍のニクラエ・ペンコフ容疑者、コリババ・ミハイル容疑者の3人を詐欺罪、コンピューター使用妨害罪で起訴する同時に、それぞれ懲役12年を求刑した。また、同じ犯行グループで既に台湾を離れた19人を指名手配した。

/date/2016/09/14/18firstbank_2.jpg取り調べのため刑務所から台北地検に移送されるアンドレイエス容疑者(13日=中央社)

 検察の調べによると、犯行グループはハッカー役、実行役、現金の台湾からの運搬役に分かれ、実行役が17人で最も多く、アンドレイエス容疑者ら3人は核心メンバーで運搬役を兼ねていたとみられている。グループは第一銀行ロンドン支店のパソコンに不正アクセスし、1カ月間のテストで遠隔操作によって台湾のATMから出金させることが可能と確認、7月8日と9日に計22人が相次いで台湾入りし、10日未明より犯行に着手した。

 犯行グループは8カ国22人から成り、ロシア国籍が6人で最多、次いでルーマニア国籍が6人、ラトビア国籍が3人で、この他はフランス、オーストラリア、ベラルーシ、エストニア、モルドバが各1人ずつだ。

金管会が罰金1千万元

 一方、金融監督管理委員会(金管会)は13日、同事件で第一銀に対し1,000万元の罰金と、スマートフォンATM(カードレス)の停止処分を下した。金管会は、同行がATMを通じた異常な取引に対する監視メカニズムと安全管理制度の整備が不十分であることを問題視した。