ニュース 電子 作成日:2016年9月19日_記事番号:T00066445
鴻海科技集団(フォックスコン)傘下の通信キャリア、亜太電信(アジア・パシフィック・テレコム)は、900メガヘルツ(MHz)周波数帯で保有する5MHzの帯域幅で、第2世代移動通信システム(2G)、3G、4Gの全てに対応するネットワークを構築することを決めた。亜太電信は近く、来年6月に2Gサービスの免許期限を迎える▽中華電信▽遠伝電信(ファーイーストーン・テレコミュニケーションズ)▽台湾大哥大(台湾モバイル)──の2Gユーザー受け入れについて3社と交渉を進めるようだ。19日付工商時報などが報じた。
国家通訊伝播委員会(NCC)の統計によると、7月末時点で3G、4Gに移行していない2Gユーザーは台湾全土で53万5,000人。このうち中華電信のユーザーが30万人以上と最多で、これに台湾モバイルと遠伝が続く。
中華電信は、同社の2Gユーザーを亜太電信が受け入れてくれれば、同社は2Gの周波数を全て4Gに振り向けることができると期待感を示した。
4Gネット自社構築へ
なお亜太電信は今後、1,100台の基地局を増設し、自社4Gユーザーの通話用に自前でネットワークを構築する計画だ。
亜太電信は2014年末に4Gサービスを開始。4Gを利用した音声通話サービス「VoLTE(ボルテ)」を打ち出したが、▽ネットワーク建設コストが高い▽VoLTE対応の携帯電話が少ない──といった理由があり、同社は台湾モバイルの4G回線網を借用して、他のキャリアユーザーへの通話も問題なく行えるようにした。しかしNCCは同借用契約は関連法違反として、これまで両社に3回、計210万台湾元(約680万円)の罰金を科し、改善を求めていた。
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