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台化彰化工場に反対デモ、燃料使用量制限で合意


ニュース 石油・化学 作成日:2016年9月19日_記事番号:T00066448

台化彰化工場に反対デモ、燃料使用量制限で合意

 台塑集団(台湾プラスチックグループ)傘下の台湾化学繊維(フォルモサ・ケミカルズ&ファイバー、台化)の彰化工場でボイラー操業許可の期限が9月28日に切れるのに伴い、台湾健康空気行動聯盟など複数の環境保護団体が18日、彰化県政府前で台化の歴青炭使用許可に反対するデモを行った。彰化県政府は同日、環境保護団体らと▽台化に操業に必要な分だけの燃料を使用し、売電目的の発電をしないよう求める▽同工場の彰化県からの移転を進める──など4点で合意したと発表した。19日付聯合報が報じた。

/date/2016/09/19/06boiler_2.jpgデモ参加者は自らに手枷をはめるパフォーマンスで、台化工場による大気汚染に抗議した(18日=中央社)

 デモ隊を前に魏明谷彰化県長は「県はボイラー操業許可の延期を求める台化の申請をこれまで28回却下している。再び申請があれば法律や環境保護の識者を集めてさらに厳しく審査する」と表明した。これに対し不満のデモ隊が県政府ビルに突入しようとし、警察ともみ合う場面も見られた。

 一方、デモに反対する台化の労働組合員や地元住民らは彰化工場前に集まり、「大気汚染防止」という大義名分で工場を閉鎖に追い込まないでほしいと抗議。台化労組は「社会の多様な意見を尊重するが、彰化県政府は法に基づき操業を許可してほしい」とする声明を発表した。