ニュース 社会 作成日:2016年9月19日_記事番号:T00066463
18日、桃園国際野球場で行われた台湾プロ野球リーグ、中華職棒球大聯盟(CPBL)のラミゴモンキーズ対義大ライノズの試合後、今期限りでの引退を表明しているモンキーズの陳金鋒外野手(38)の引退セレモニーが行われた。台湾人初のメジャーリーガーとして知られ、「史上最強のバッター」との呼び声も高い陳選手の引退を見届けようとこの日、球場には2万52人が詰め掛け、台湾プロ野球リーグ戦の入場者数記録を塗り替えた。
引退試合終了後、チームメンバーは陳選手を胴上げして長年の功労をねぎらった(18日=中央社)
台南市出身の陳選手は、1997年に台湾代表に初選出されると、翌98年に開催されたIBAFワールドカップで本塁打王に輝き、さらに同年のバンコク・アジア大会で既にメジャーで活躍していた韓国代表の朴賛浩(パク・チャンホ)投手からホームランを放ったことで注目を集め、翌年、ロサンゼルス・ドジャースとマイナー契約を交わした。そしてマイナーで順調に実績を積んだ後、ついに02年9月14日に台湾人初のメジャーデビューを果たした。
残念ながら4年間で19試合の出場にとどまり、メジャーに定着することはできなかったが、その間、台湾代表として出場した04年のアテネ五輪で日本の上原浩治投手(読売巨人)から3ランホームランを放つなど活躍し、日本代表を苦しめた。
さらに台湾球界に戻って以降も長く台湾代表の4番を務め、06年のカタール・ドーハ・アジア競技大会では野球で台湾初の金メダル獲得に貢献。07年のアジア野球選手権大会では、同年日本のプロ野球で沢村賞を獲得したダルビッシュ有投手(現・テキサス・レンジャーズ)から本塁打を打っている。
しかし、ここ数年は腰のけがなどもあり成績が振るわず、今年1月に今シーズン限りでの引退を表明していた。18日の引退セレモニー開催が決まると、王建民投手(カンザスシティー・ロイヤルズ)や陳偉殷投手(マイアミ・マーリンズ)といったメジャーリーガーをはじめ、多くのプロ野球選手がフェイスブック上で陳選手に感謝とねぎらいのコメントを発表し、彼が球界でいかに敬意を集めているかをうかがわせた。
18日の試合後、「陳金鋒」コールがこだまする中、陳選手がマイクの前に立ち、自分の野球人生はファンやチームメート、コーチなど多くの人がともに歩んでくれたと感謝の言葉を述べると、球場全体からファンのすすり泣く声が上がった。
なおモンキーズは来季、陳選手をコーチとして招聘する予定だが、同チームにはまだ今季リーグ優勝の可能性が残されており、劉玠廷監督は「陳金鋒を台湾シリーズに連れていきたい」と語っている。
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