ＩＣ設計最大手、聯発科技（メディアテック）は19日、同社のスマートフォンチップ「Helio P10」を搭載したＬＧエレクトロニクスのスマホ「LG X power」が米通信キャリア大手、スプリントから正式に発売されたと発表した。メディアテックのチップを搭載するスマホが米国の主要キャリアから発売されるのは初めて。20日付工商時報が報じた。
オクタコア（８コア）のHelio P10は、ＬＴＥカテゴリー６（Cat.６）およびCDMA2000、WCDMA、HSPA+、ＧＳＭといった通信方式をサポートする「WorldMode（ワールドモード）」対応チップの中で、長い期間とリソースを投じてスプリントのＬＴＥ＋ネットワークにおいてユーザーの高速データ通信が可能となるよう開発を進めていた。
メディアテックのモヒト・ブシャン副社長（米国事業開発担当）は、LG X powerの発売について、「当社にとってワールドモード対応チップの北米市場展開における重要な一歩となる」と強調した上で、「来年以降、当社チップを搭載したスマホがスプリントからより多く発売されることを希望する」と語った。
