新北市衛生局はこのほど、天然ハーブを使用した手作りせっけん「ユアンソープ（阿原肥皂）」などの製造、販売で知られる阿原工作室が、未登記の工場で商品を製造していたとして同社関連施設に立ち入り調査を行い、せっけんや化粧品、計約40トン余りと製造機器15台を押収した。衛生局によると「化粧品衛生管理条例」違反で１年以下の懲役および15万台湾元（約48万円）以下の罰金が科せられる可能性があるという。23日付中国時報が報じた。
2005年創業の阿原工作室は、台湾に356カ所の販売拠点を設けているほか、中国、香港、日本、シンガポールなどでも販売している。新北市衛生局によると同社は06年４月に同市淡水区に工場を設置し、登記を行ったが、同工場は15年２月に廃止。金山区や淡水区の別の施設でも製造を行っていたものの、これらの施設については工場としての登記を行っていなかった。
なお現時点で、阿原工作室の商品を使用した消費者にアレルギー症状などが出たケースは確認されておらず、衛生局は同社に対し、速やかに登記手続きを行うよう指示。３カ月以内に改善されなければ生産停止を命じるとコメントした。
