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台湾製亜鉛めっき、タイが反ダンピング調査【表】


ニュース 鉄鋼・金属 作成日:2016年9月26日_記事番号:T00066577

台湾製亜鉛めっき、タイが反ダンピング調査【表】

 経済部貿易局は24日、タイ政府が台湾、中国、韓国から輸入する亜鉛めっき鋼板およびコイルに対し、アンチダンピング(AD、不当廉売)関税調査を開始したと発表した。25日付経済日報などが報じた。

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 調査対象に含まれる台湾メーカーは、▽中国鋼鉄(CSC)▽燁輝企業(YP)▽裕鉄企業(PT)▽盛餘(SYSCO)▽尚興鋼鉄工業(SSS)▽凱景(KCICO)──など9社。10月4日までにタイ当局の質問状に回答する。

 CSCは、アンチダンピング関税が適用されれば、販売に影響が出るのは必至と指摘。現在、他8社および弁護士と、タイ当局に対する説明を準備していると表明した。

 亜鉛めっき製品の対タイ輸出量は過去2~3年、年間10万トン前後。1トン当たり600米ドルとすると、年間販売額は19億台湾元(約61億円)となる計算だ。

 タイの鉄鋼メーカーは、2011~15年に不当廉売があったと申し立てている。タイ当局の統計によると、亜鉛めっき鋼板およびコイル輸入量の台湾のシェアは▽13年、5.8%▽14年、6.9%▽15年、9.8%──で、日本、中国、韓国に次ぐ4位だった。