ニュース 石油・化学 作成日:2016年9月29日_記事番号:T00066604
台湾中油(CPC)が高雄製油所(高雄市楠梓区)の閉鎖に伴い提出していた大林製油所(同市小港区)の拡張計画について、行政院環境保護署(環保署)は26日、環境影響評価(環境アセスメント)の通過を決議した。27日付蘋果日報が伝えた。
今回の環境影響評価では、設備が大幅に拡大されるにもかかわらず、揮発性有機化合物(VOCs)の排出量を毎年9.7トン削減可能だとするCPC側の説明に対し、環境団体から疑問の声が上がった。
また、大林製油所周辺500メートル以内には複数の小中学校があり、住民からは台塑集団(台湾プラスチックグループ)第6ナフサ分解プラント(雲林県麦寮郷、通称六軽)周辺で小学校分校が児童の健康懸念から移転された例を挙げ、健康被害を心配する声が相次いだ。
CPCは当初、大林製油所に重油転換プラントを新設する予定だったが、工事の実現可能性に問題が生じたために設計を変更し、重油をパイプラインで林園製油所(高雄市林園区)に送って処理する方針を取るため、汚染は増えないと説明した。
環保署はCPCが提示した方法に明らかな改善がみられたとし、設計変更に同意したが、当初計画との設備の相違などについて追加説明を求めた。
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