ニュース 電子 作成日:2016年9月30日_記事番号:T00066627
市場調査会社、ガートナーは、世界パソコン市場(デスクトップPC、ノートPC、2イン1ノートPCを含む)の市場規模は2015年の14億8,500万台から、今後毎年2~3%ずつ縮小し、19年には13億3,300万台まで落ち込むとの予測を示し、PCブランドの経営者に対し、「20年までにPC市場から撤退するか、事業の立て直しを図るかを早急に決断する必要がある」と提言した。30日付工商時報が報じた。
ガートナーの蔡恵芬研究副総裁は、過去5年間、世界の主要PCブランドは売り上げを犠牲にしてシェアを拡大する戦略を採用してきたが、こうした従来型のビジネスモデルは既に破綻したと指摘。今後5年間で価格の引き下げにより需要を掘り起こし、シェアを高めるという方策は無効となり、市場規模が縮小する中、PCメーカーは売上高、利益とも減退が続くとの見方を示した。
こうした中、台湾の大手PCブランド、宏碁(エイサー)と華碩電脳(ASUS)はPC事業について、主力製品の線引きを明確化し、▽ゲーミング(ゲーム用)PC▽超薄型軽量ノートPC▽2イン1ノートPC──に注力する戦略を採用。さらにエイサーは今年、ノートPCでは出荷量ではなく利益を重視する姿勢を鮮明に打ち出している。ASUSも、成長が見込めるインドやフィリピンのノートPC市場に注力するなど、エリア別の販売戦略の見直しを進めている。
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