ニュース 自動車・二輪車 作成日:2016年10月3日_記事番号:T00066651
3日付経済日報によると、鴻海精密工業は年内に北京市に、電気自動車(EV)の研究開発(R&D)センターを設ける計画だ。中国の自動車大手、北京汽車集団(北汽集団)や米EV大手、米テスラモーターズが入居する見通しだ。市場では、鴻海傘下の液晶パネル大手、群創光電(イノラックス)や自動車部品の乙盛精密工業(ESON)などがサプライヤーとして重要な役割を果たすとみられている。
鴻海は今年5月、マイクロソフト(MS)からノキアの従来型携帯電話事業のブランドと資産を買収しており、北京のノキア旧工場をEV研究開発センターに転換する計画だ。消息筋によると、北汽集団は既に第3四半期に進出した。鴻海と北汽集団は従来から提携しており、中国が第13次5カ年計画(2016~20年)でEV普及を推進するのに合わせ、EV研究開発や人材誘致などで協力している。
また、鴻海の大口顧客、アップルは先日、電動バイクを手掛ける新興企業、リット・モーターズを買収するとの市場観測が浮上した。鴻海が北京でEVサプライチェーンを強化することが、アップルと関係があるのか注目されている。
中国の経済特別奨励区、北京経済技術開発区(BDA)には、北汽集団のほか、テスラ、メルセデス・ベンツ、BMWなど自動車ブランド大手が進出する見通しだ。▽自動車用バッテリー▽動力システム▽完成車の設計や検査▽IoV(車のインターネット)▽ビックデータ──などを含む車両の研究開発センター、産業クラスターを構築する目標だ。
欧米ブランドを確保
イノラックスは07年から車載用液晶パネル市場に参入し、BMW、ポルシェ、ジャガー、フォードなどの大口受注を獲得するなど、欧米の自動車ブランド市場でシェアが高い。
ESONは、テスラのサプライチェーン入りを果たし、サンルーフ、バッテリー部品などを供給している。プレス加工や射出成形の経験豊富なESONにとって、自動車の軽量化は有利となる。同社の自動車関連製品の構成比は5%で、来年は10%まで引き上げる計画だ。
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